アニメの歴史 その14
初期のアニメーションミュージックビデオ
音楽とアニメーションの組み合わせには長い伝統がありましたが、アニメーションが 1970 年代半ばに適切なジャンルとして確立されてから、アニメーションがミュージック ビデオの一部となるまでにはしばらく時間がかかりました。
ハラスとバチェラーは、ロジャー グローバー監督の『Love Is All』（1974 年）のアニメーション ビデオを制作しました。このビデオは、多くの場合、つなぎ番組として、数十年にわたって国際的に放送されました。
ジェラルド・スカーフがアニメーション化したピンク・フロイドの 1977 年の「ウェルカム・トゥ・ザ・マシーン」ミュージック ビデオは、当初はコンサート パフォーマンスの背景としてのみ使用されました。
エルヴィス・コステロの『アクシデント・ウィル・ハペン』（1979年）は、アニメーションCMで知られるアナベル・ジャッケルとロッキー・モートンによって制作された。 当初は冷淡な反応だったが[61]、このビデオはその後高い評価を得た。
ロジャー・メインウッドとジョン・ハラスは、1979 年にクラフトワークの『アウトバーン』のアニメーション ミュージック ビデオを作成しました。言葉のない短いドキュメンタリー『Making it move...』では、制作プロセスが示されました。
リンダ・マッカートニーの『海辺の女』の漫画はオスカー・グリロによって制作され、1980 年のカンヌ映画祭で最優秀短編映画賞のパルムドールを受賞しました。
1980年代
米国のアニメーション爆発（1980年代）
米国の土曜日の朝のアニメーションは、1970 年代の終わりまでに、古い漫画や漫画のキャラクター (スーパーフレンズ、スクービードゥー、ポパイ) に基づいた定型的なものになっていきました。レーガン政権による児童向け漫画の規制緩和により、より多くの漫画コンテンツへの需要が生じました。 UHF およびケーブル チャンネルの午前と午後の時間は現在、子供を対象としています。 アクション、ファンタジー、SF を反映した漫画が一般的であり、前の 10 年間の漫画よりも複雑な物語が含まれていました。 この当時の人気テレビアニメシリーズのいくつかは、マテル社の『ヒーマン・アンド・ザ・マスターズ・オブ・ザ・ユニバース』（1983年 - 1985年）やハスブロ社の『G.I.』など、玩具シリーズをベースにしたものであった。 ジョー (1983–1986)、トランスフォーマー (1984–1987)、マイリトルポニー (1986–1987)。 他の漫画は、スーパーヒーロー コミック、テレビのパーソナリティ (ギャリー コールマン、チャック ノリス、ミスター T)、その他の実写番組 (アルフ、パンキー ブリュースター)、成人向けのアクション映画や SF 映画 (ロボコップ、ランボー、ゴーストバスターズ、ティーン ウルフ) に基づいていました。 ビデオ ゲーム (パックマン、ポール ポジション、キャプテン N)、または児童文学 (ザ リトルズ、ベレンスタイン ベアーズ)。 日本のアニメシリーズも、アメリカの放送ガイドライン（ロボテック、フォースファイブ）に合わせて編集され結合されました。
主に振り返ってみると、1966年にウォルト・ディズニーが亡くなってから最初の数十年間、ディズニーの長編映画は暗黒時代を経験したと認識されてきた（ウォルトが生きていた10年間よりも安定した興行収入が続いていたにもかかわらず）。 野心的な予算で製作された『黒い大釜』（1985年）の失敗は過去最低を記録した。 ティム・バートンは、ディズニーが1960年代から1970年代初頭にかけて新人アニメーターの育成に失敗し、代わりに高齢化した退役軍人グループに頼るようになったことを挙げた。
1979 年に他の 9 人のアニメーターとともにディズニーを退社したドン・ブルースは、1982 年に『The Secret of NIMH』で以前の雇用主と映画館で競争し始めました。 この映画は批評家の称賛を集めたが、興行収入ではわずかな成功にとどまった。
ヨーロッパ
1980 年代初頭の米国のアニメーション作品と比較すると、国際共同制作はより想像力に富み、より有望に見えました。 ベルギーのフレディ・モニッケンダム率いるSEPPインターナショナルがハンナ・バーベラと協力してプロデュースしたスマーフ（1981年 - 1989年）は大成功を収め、続いてスノーク（1984年 - 1989年）とフーファー（1986年 - 1988年）が続いた。 Bzz Films の Bibifoc (Seabert) (1984 ～ 1988) の制作も SEPP によって担当されました。 その他の注目すべき国際共同製作作品には、『ガジェット警部』（フランス/アメリカ、1983 年）や『オズの魔法使い』（カナダ/日本、1986 ～ 1987 年）などがあります。
英国では、コスグローブ ホール フィルムの大成功を収めたテレビ シリーズ『デンジャー マウス』が 1981 年 9 月に初公開され、1992 年まで放送され、1983 年から 1987 年の間に英国アカデミー賞に 11 回ノミネートされました。ニコロデオンでも放送され、ネズミを主人公にした機知に富んだ秘密諜報員のパロディが若者の間で人気になりました。 アメリカの大人の視聴者だけでなく、スピンオフ作品「ダッキュラ伯爵」（1988-1993）も誕生しました。
